春に咲く小さくてかわいい花、オオイヌノフグリ。冬に成長できる特殊能力を持つ雑草

スポンサーリンク

 

最近、いろんな花が咲き始めています。

最近、気温が上がってきました。突然寒くなり、0度近くになることもありますが、平均気温は確実に上がってきています。

外に出ると、もう春の香りがしていますね。

いやあ、春だなぁ。

うん?足元を見ると・・・

足元を見ると、小さい花が咲いている

あ!小さい花が咲いていますね。

3月25日撮影

あら、かわいい花。指先より小さい花です。

秋に芽を出し、春に枯れるオオイヌノフグリ

これは、オオイヌノフグリという植物です。

ありふれた植物で、道路の脇などに出ている雑草とされています。

きっと誰もが見たことがあると思いますが、気にしないと見落としてしまうでしょう。

このオオイヌノフグリ、なかなか珍しい生態をしています。

普通、植物は春に芽を出し、秋に枯れてしまいますが、オオイヌノフグリはその逆なのです。

秋に芽を出して、寒い冬に横に広がっていき、そして今の時期、春の初めに花を咲かせます。そして、春の終わりには枯れてしまう植物です。

夏の間はどうなっちゃうの?と思いますが、種の状態で過ごし、秋また発芽して冬の間大きくなるのです。

寒い冬に育つなんて・・すごいなあ。どういう仕組み?

寒さを耐える仕組み。実はすごい植物

3月25日撮影 オオイヌノフグリ

植物にとって冬は厳しい季節です。夏に育つ野菜は寒さに耐えられず枯れてしまいますし、多くの植物は成長できず休眠状態になります。

でもオオイヌノフグリはその寒い冬に育ち、横に這うように広がっていきます。

どういう仕組みなのでしょう。

その秘密は細胞内にあります。寒さに耐えるため、他の植物にはない機能を細胞内に備えているのです。

それは、細胞の中の糖分の濃度を高める機能です。どういうメカニズムなのかよくわかりませんが、体内の糖分濃度を高めることができます。すごいですよね。

これによって寒さに耐える力を得ることができます。通常、水は0度で凍りますが、他の物質が解けていると融点(凍り始める温度)は0度より低くなります。

それで、オオイヌノフグリはマイナスになっても凍らないのです。

さらに、拡大すると表面に細かく短い毛が生えており、これも保温効果があり、体を守っています。

寒さに耐えられるという”特殊能力”を備えたので、他の植物が眠っている冬の時期に、場所を争うことなく育つことができるのです。

普段はあまり気にすることはない植物も、調べてみると本当に興味深いです。

雑草と言われるけれど・・

ところで、オオイヌノフグリは雑草とされています。

こんなかわいい花を咲かせるのに・・。

3月25日 撮影 オオイヌノフグリの花

雑草だなんて。失礼だよねぇ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました