庭にトゲナナフシがいました
庭にトゲナナフシがいました。トゲトゲの体でほとんど動かない、昆虫界のナマケモノのような昆虫です。
このトゲナナフシですが、非常に不思議な生き物なのです。今日は、その不思議ぶりについて書きたいと思います。
トゲナナフシの不思議1:枝にしか見えない体
まず、不思議なのがこの体です。
上の写真を見ても、ほとんど枝ですよね。
トゲナナフシは、枯れた枝に非常に似ています。
拡大して見ると、本当に枯れた枝のようです。
触角や足は曲がっていて、左右は非対称です。
普通、昆虫は左右対称ですよね。見れば見るほど不思議です。
トゲナナフシの不思議2:メスだけで増える
普通の昆虫はオスとメスがいて、ペアリング(交尾)し、卵を産んで子孫を増やします。
しかし、トゲナナフシは違います。
なんと、メスしか存在せず、メスだけで卵を産んで増えるのです。
【豆知識】メスだけで卵を産んで増えるのを「単為生殖」と言います。一方、普通の昆虫のようにオスとメスがいて、ペアリング(交尾)して増えるのを「有性生殖」と言います。
オスがいないのに、増えられるとは・・・どういうことなのでしょう。
トゲナナフシの不思議3:でもオスもいる
メスだけで増えることができるので、オスは存在しないのかと思いますが、なんと、オスもいるのです。
ただし、超ウルトラスーパーレアな存在です。
なんと、今まで自然界では2009年に発見された1匹しかいないそうです。(人工飼育下では数匹でているそうです。)
日本全国で1匹しか見つかっていないとは・・・。
しかし、メスは交尾をせずに卵を産むことができるので、オスの存在意義はありません。
というか、どうやってオスとメスを見分けるのかも不明です。
本当にどういうことなんでしょう。本当に不思議な生き物ですね。
メスでもめちゃくちゃレア
上記したように、オスはいままで自然界で1匹しか見つかっておらず、 超ウルトラスーパーレアな存在ですが、メスもめちゃくちゃレアです。
なぜなら、見た目は枯枝と変わらず、注意していても、本当に見つけにくいからです。
さらに、鳴いたり音を出すこともなく、ほとんど動かず、じっとしているので、多分目の前を通ってもなかなか気づけないと思います。
私も、人生で1度しか見たことがありません。
答えは以下の動画にあります。是非ご覧ください。
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