【生き物の不思議】生き物の設計書「DNA」とは?

生き物の不思議

スポンサーリンク

 

生き物は本当によくできている

YouTubeのメインチャンネルでは、庭の生き物たちの様子を取り上げています。

動画の中でも時々お伝えしていますが、当たり前のように目にする、草や木や花、小さな昆虫もよく観察すると、本当によくできていることに気づきます。

植物も動物も、最初はたった一つの細胞だったのに、それぞれが複雑に変化して体の器官になり、他の細胞と協力し合いながら一つの生命となっていくのです。

メロンが育っていく様子を見たら

以前投稿した動画ですが、食べ終わったメロンの種を土に埋めて育てたことがあります。

種を土に埋めると、芽を出し、にょきにょきと伸びていく様子をタイムラプスで撮影しました。

植物が種から芽を出して大きくなるというプロセスは、当たり前と思えるようなことですが、考えてみると本当にすごいです。

種の時、それは、茎でも葉でも根でもない、ただ一つの細胞だったんです。

でも、細胞分裂を繰り返し、ある部分は茎に、ある部分は葉に、ある部分は根に分化します。そして、いずれはそこから花、実へと分化していきます。

【豆知識】
「分化」:特殊化していない細胞がより特殊化した(例えば根、茎、葉など)タイプの細胞に変化するプロセスのことを「細胞分化」と言います。

でも、これって本当にすごいことだと思いませんか。

種の中のDNAにその情報が全て書き込まれていたということなのです。葉でも茎でも根でもない、ましては花や実では絶対にない種の1つの細胞に、将来どのようになってくかの設計図が入っているということなんですよね。

ニホンアカガエルの卵がおたまじゃくしを経由してカエルに

もちろん、植物だけでなく動物もです。むしろ、植物より動物の方がもっと複雑な細胞構造をしているかもしれません。

こちらも以前育てたニホンアカガエルの「おたま」の映像です。卵からカエルになり、最後お別れするまでの動画です。

カエルは、卵から一度おたまじゃくしになり、その後大人のカエルになります。

植物の時と同じように、最初1つの卵だったときに、今後どのように成長し、変化していくかは細胞の中のDNAに書き込まれています。

最初は1つのj細胞だったのに、分裂し、それぞれの器官になっていく

でも、なんで一度おたまじゃくしを経由するの?って思います。

1つの細胞だった卵は細胞分裂を繰り返し、おたまじゃくしの皮膚、心臓や腸などの臓器、目や口などの器官に変化します。

また、おたまじゃくしが泳ぐための尾びれ、水中で呼吸をするためのエラができます。

でも、これらのいくつかの器官はカエルには必要ありません。

エラも、尾びれもカエルには不要なため、おたまじゃくしになってからしばらくしてからこれらは消えていきます。

そして、代わりに、体の中には陸上で呼吸をするために必要な肺、動き回るために必要な手足が生えてきます。

皮膚も陸上で生活できるように乾燥に強く変化していきます。

これらの一連のプロセスも全てDNAに書き込まれていたということなんですよね。

一つの細胞がどのようにおたまじゃくしの体をどのように形作っていくか、その後、再び細胞が変化していってカエルになっていくか・・。すべてがあらかじめ決められて書き込まれていた、というわけです。

DNAという設計書

DNAは科学者たちによって研究されていますが、まだまだ分からないことがあるそうです。

でも解明されてきたことも多く、研究者を驚かせています。DNAの情報は、まさに文章のように書き込まれているからです。

DNAはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)という塩基(物質?)を”文字”にし、この”文字”の組み合わせによってまさに”文章”が書かれているのでです。

アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)

これって、デジタルの世界に似てると思います。プログラマーはデジタルの世界では0と1の組み合わせでデジタル上の言語を書きあげます。

DNAの中の文章もAGCTの4種類の塩基を組み合わせで情報が記録されています。それはまさに”文章”そのものです。

そして、その”文章”で書かれた指示によって、細胞は変化していきます。

DNAの文章にによって、どんな生き物になるのかはもちろん、将来どのような体になるのか、皮膚の色や目の色、いつ葉っぱがでるのか、いつ実をつけるのかも全て説明されているというのですから驚きです。

DNAはまさに生命の設計書です。

誰の目にも留まらずに産まれ消えていく小さな小さな命にも、このDNAはあるのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました