庭にたくさんいる蜘蛛(クモ)
YouTubeの動画でも時々出てきますが、庭にはいろんな種類のクモがいます。
将軍と呼ばれる、巨大なアシダカグモ、小さくてかわいいハエトリグモ、それ以外にも、ササグモ、ワカバグモなども動画で紹介しました。
あ、そうそう、クモ太郎と名前を付けて一時期かわいがっていたチュウガタシロガネグモもいます。
クモって、あまり人気がある生き物ではないですし、怖いと思う方も多いですが、人間にとって害をもたらすことはありません。(毒がある種類もほんの少しいますが)
蚊やハエ、ゴキブリなど、人間にとっての害虫を食べてくるので、庭にいてくれると頼りがいがあります。
そして、じっくりよく見ると仕草が面白く、可愛いことに気づきます。
特に、ハエトリグモはめちゃくちゃかわいいです。顔の前の触手をくるくる動かしている様子はとても愛くるしいと思います。
巣を張る蜘蛛(クモ)、ウロウロする蜘蛛(クモ)
世界には約3万5000種類のクモがいると言われています。そのうち日本にも約1200ほどのクモが生息しています。
【豆知識】
クモは虫と言われることがありますが、昆虫ではありません。クモはクモ目に属する生き物です。昆虫は頭部、胸部、腹部があり、6本の足がありますが、クモの仲間は、頭部と腹部しかなく、足は8本あるので、見分けることができます。
きっと、まだ見つかっていないような珍しい新種のクモもいると思いますが、日本でよく見かける蜘蛛は巣を張るクモ、巣を張らずにウロウロして徘徊するクモがいます。
巣を張るクモで有名なのは、オニグモ、ジョロウグモ、チュウガタシロガネグモなどがおり、巣を張って、虫が巣にかかるのをじっと待っています。
巣を張らない徘徊性のクモには、ハエトリグモ、アシダカグモ、ササグモなどがいます。彼らはエサ自分でウロウロして獲物を見つけると自ら飛びかかってハンティングします。
クモがクモの糸を作るメカニズム
クモの糸って、普段の生活ではやっかいなものですよね。気づいたら巣を張っていて、歩いていてかかってしまうとねばねばするのでちょっと嫌になるかもしれません。
でも、クモの糸って、本当にすごいんです。
クモの糸はクモのお尻で化学変化を利用して作られています。クモの糸の素になる物質はクモのお腹にありますが、お腹の中では液体の状態で入っています。
それが、お尻から出る瞬間に化学変化を起こし糸になるのです。
しかも、クモは自分が歩くための硬くて粘り気が無い経糸、獲物が引っかかってくっつくためのねばねばした横糸をお尻から出していきます。
一体どうやって質の違う糸を作り分けているのか本当に不思議ですが、糸の素を微妙に調合しているのでしょう。
クモの糸は鉄より強い
さらに、クモの糸は鋼鉄より強いと言われています。
クモの糸のタンパク質の構造は非常に丈夫で、耐水性もあり、柔軟な上、同じ重さにすると鋼鉄より強力なのです。
すごいことですよね。
科学者は、クモがお尻で作り出すメカニズム、化学変化には驚嘆すべきものがあると言います。
人間も研究を重ねて強力な化学繊維を作ることができますが、それには高温にすることと有機溶剤が不可欠です。でも、クモは常温で(クモのお尻が熱くなると死んでしまいますので高温にするわけにはいきませんよね)でさらに水を溶剤として化学変化を起こせるのです。
もし、クモの糸のような繊維を人工的に開発することが出来たら、世紀の大発明ということです。
クモって、どこにでもいて、ありふれた生き物ですが、自然界を観察すればするほど、生き物のすごさに感心させられますね。
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